なぜ?スーパーの豚肉より高いのか?
6年目を終えようとしています。
令和3年の9月に初めて10頭の子豚を導入して以来
無我夢中で走り抜けてきました。
その間、
いろいろな方からご質問をいただいたり
自分なりに整理した放牧養豚に関する内容を
ここにまとめていきたいと思います。
まずはじめに
いちばん多くいただく疑問?質問が
なぜそんなに価格が高いのか?
この疑問について
理由を述べたいと思います。
まずは一つ目
飼料コスト。
飼料は通常養豚では豚用配合飼料を使用します。
これは酪農でも同じですが飼料会社が配合した餌を
500㎏などの単位で袋買いして飼料として与えます。
例えば500㎏/¥30,000だとすると
そこには輸送コスト、保管コストなどのロジコストが
含まれています。
皆さんがAmazonなどで商品を購入した際の送料や
手数料などがこの部分に該当します。
それらを加味した総計が上記の¥30,000になります。
私たちの農場では出来上がった配合飼料を購入していません。
なぜなら、どのようなものが配合されているか
わからないのが嫌だからです。
(小麦、大豆などなどの各内容物としては表示があり
把握できますが、それの生産地やその穀物の状態、
経由間の保管要領、ポストハーベスト農薬や保存料の
有無など不安点が多く自分が食べると考えた場合、
安心できないからです。)
飼料会社が売る配合飼料を購入すれば、
農場まで届けてもらえます。
(送料込みでの価格です。)また各種栄養素を
それなりに含んでいますのでその一つで基本は完結でき
とてもシンプルでローコストとなります。
物流システムも構築済みで安価に
効率よく飼料供給できる仕組みになっています。
私たちは効率的な上記飼料供給システムを使用せず
安心の為、自分たちで産地の分かるもの
作り手がわかるもの
保管状態やその飼料となる素材の状態が
理解できるものを自分たちで集め
自分たちで配合し
飼料をつくって与えています。
上記、既存の飼料供給システムとは違い
回収、運搬や保管などロジスティックは
自分たちで行います。
たとえ、飼料が無料の廃棄食品であったとしても
そこに輸送費、人件費がコストとして発生します。
「エコフィード」とは
聞こえがいいかもしれませんが
実際のコストは既存配合飼料の購入コストを上回り
決して安価な飼料ではありません。
飼料回収、集積保管
そして長期保管を可能にする自社管理。
発酵保管などの研究、実験。
そしてなにより
いちばんの餌場となる放牧地の管理。
しかし
そこまでして
いや
そこまでしないと
今の農業物流に安心ができないのが現場の感覚であり
現実です。
自分の五感をフルに活用して
信頼できる餌で
安心な食材としての豚肉を生産し
消費者へ提供する。
これは何にも代えがたく優先すべき事項だと考えています。
あるSNSで農家が
「私たちの家畜から出る生産物には
抗生剤もホルモン剤も使用していません。」
と憤っていました。
が
生産物には薬剤未使用(当然ですが)かもしれないですが
生産物を育てる飼料は?
どこで生産されたものですか?
コーン、ダイズなどの穀物は?国産?それとも?
遺伝子組み換えの「人」には供せない家畜用の穀物。
長い船旅を助けるポストハーベスト防腐剤。
生産とは
自分たちのおこなったことだけではなく
その前から始まっている。
今は何でも分業で効率化です。
生ます人、育てる人、搾る人、輸送する人、
商品にする人、販売する人。
これらを納得できる形で自分たちで行っているから
コストがかかり非効率になる。
それでも信念をもって妥協しない。
強く思います。
